漫画に詳しくなりすぎて、自分の作品が完成しなくなった人の4つの戦略ポイント
漫画に詳しくなりすぎて自分の作品に欠点が目立ってきて、気分が落ち込み作品が完成しなくなった人にどうすればいいか書いてみました。

 

漫画家になりたい人の中には、漫画をたくさん読んだりして漫画評論家のようになってしまいその結果、漫画の見方が厳しくなって、自分で作ろうとする漫画の欠点が目立ってしまうことがあります。

 

そうなると、自分の漫画作りのレベルが足りないと気づいてしまって、最終的には漫画を完成する前にやめてしまうことになります。

 

このように一つも作品を完成できないままでもやもやしている人は、漫画家志望者の中では意外と多いです。

 

プロの作品と自分の漫画を比べると、自分とのレベルの差がはっきりとわかって落ち込んでしまいますよね。

 

でも一つも描き上げなければ漫画作りの技術も上がっていきません。

 

そこで、漫画の見方が厳しくて漫画が作れなくなってしまった漫画家志望者に向けて、おすすめの方法を紹介します。

 

 

1ページ作品を仕上げる

まずは1ページ作品を仕上げることに集中します。

 

いきなり30ページくらいの長めの短編や投稿用の作品を描いて仕上げようとすると、途中で挫折する可能性が高くなります。

 

だからページを少なくして1ページ作品にしてみます。

 

一つの作品が1ページだから30ページ規模よりも仕上げやすくなります。

 

つまり1ページで終わる漫画を作ってみることで

 

自分は漫画を作って完成させることができるという自信をまずは持つことが重要です。

 

この方法は、ずっと一つも完成させられないということが漫画創作における自信のなさにつながりついには漫画を描くのをやめてしまうという悪循環を防ぐ効果があります。

 

1ページ作品が作れるようになってくると少しずつページ数を増やしていきます。

 

次は2ページ作品に挑戦してみます。

 

続けていく中で2ページで物語をまとめる力も身についてきます。

 

そして慣れてきたら次は4ページに挑戦してみます。

 

徐々に創作するページ数を増やしていくわけですね。

 

その過程で、どれくらいのページでどんなストーリーやエピソードが描けるか感覚でわかるようになってきます。

 

どれくらいのコマ数でどんな話が入るかがわかってくると、漫画作りの技術も向上していきます。

 

最初は少ないページ数で漫画を完成させて創作のコツをつかむことが大切です。

 

4コマ漫画で作る

1ページ作品でも仕上げるのが難しいという人は4コマ漫画を作ってみることがおすすめです。

 

4コマ漫画は、起承転結という物語での基本のストーリー構成を学ぶにも、最適の練習方法でもあります。

 

コマの形も決まっているので、コマ割りに色々悩むこともありません。

 

一箇所だけ変えてみる

 

漫画を完成させることが難しいと感じる人は、他人の作品を一箇所だけ自分流にアレンジして描くというやり方があります。

 

このやり方は自分のオリジナル作品にはならないのですが、漫画創作のアイデアを全部自分で考える必要がないのでやりやすい練習法です。

 

何か漫画やアニメを見ていて物語の展開に納得できず、自分ならこうするんだというアイデアを描いてみるという感じですね。

 

漫画を完成させられない原因の一つに、漫画をゼロから全部自分で完璧に作り上げようとするからどれだけ時間が経っても漫画が完成しないこともあるわけです。

 

だから、他の作品をベースにして自分なら結末をこうしたらおもしろいんじゃないかとか、キャラクターをこう変えたらもっとおもしろくなるんじゃないかというアレンジを加えて作ってみるわけです。

 

つまりはじめての漫画創作から、すぐに完璧に自分オリジナル100%で作ろうとするから途中で挫折してしまうわけです。

 

そういう意味で、同人誌の創作はオリジナル作品を作るより創作しやすいわけですね。

 

同人誌では最初からキャラクターや物語の設定を作る必要がないから、オリジナル作品を作る労力に比べて描きやすいわけです。

 

他作品をアレンジして練習する場合は、最初は90%マネして10%アレンジしてみるという割合で始めると作りやすいと思います。

 

マネする対象が4コマ漫画なら、オチの一コマを自分風に変えてみるとかですね。

 

少しずつマネする割合を減らしていくことで自分のオリジナルな作品も作れる力も身につきます。

 

マネは、マネぶ→学ぶとも言いますからマネすることはある意味一番の勉強方法になります。

 

ネームやラフ作品で完成させる

 

ペン入れやトーン貼りや背景を描くのが苦手で、作品を完成させられないという人もいるでしょう。

 

そういう人には創作して完成という基準の敷居をもっと下げても構わないと思います。

 

ネームやラフ描きで作ったとしても漫画を完成させたとカウントする方法です。

 

要は一作も描けずに投げ出すよりは、ラフでも完成させてみたほうがスキルや自信がつくということです。

 

最近ではネームだけで作品の投稿も受け付けている出版社もあるので、作ったラフ作品やネームを投稿してみるという方法もあります。

 

絵が自分の思うようなレベルに描けなくて、創作途中で挫折してしまう人にも効果的な創作のアプローチ方法だと思います。

 

まとめ

 

漫画を見る目が肥えてしまい、漫画を1作も完成させることができない人が作品を完成させて自信をつける方法を見てみました。

 

漫画を評価する目が厳しくなると、ついつい自分の作品もその厳しい基準で見てしまうのでなかなか作品が完成しないんですね。

 

漫画を見る目が完璧主義になってしまっているがゆえに自分の作品の稚拙な部分が許せなくなるんですね。

 

だからはじめて創作するときはある意味、自分の力量に鈍感になる必要もあります。

 

他人と比べて自分を批評すると、結果は描けなって完成しない可能性が大きいので、自分基準でおもしろいと思ったものをどうにか描き切るという自己中心のスタンスも、初心者には有効な手法だと思います。

 

どうせでも漫画を完成させないと始まりませんからね。

 

そして作品を完成させることは、大きな収穫をあなたに与えてくれます。

 

それは

 

キャラクターの見せ方、
ストーリーの展開、
設定の作り方、
演出の方法、

 

etc…

 

完成させることでわかってくることも多々あるからです。

 

完成させてみることで、ようやく身につく漫画スキルっていうのがあるんです。

 

その完成させて身につくスキルや知恵は

 

いったん手に入れると、あなたの創作におけるかけがえのない宝となって、あなたを将来にわたってサポートしてくれます。